ひび割れが生じた家を売却したいとき、評価に影響があるのではとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、ひび割れがあると家の売却価格は影響を受けるかを解説します。
売る前に知っておきたいコツや補修せずに放置するリスクについてもお伝えしますので、マイホームの売却計画の立案にお役立てください。
ひび割れが基礎や外壁に生じた家は売却価格に影響を受ける？
家に生じたひび割れは、発生している場所や大きさなどによって評価は異なるため、国土交通省の提示した基準を参考に評価します。
基礎部分は深さが20mm以上もしくは幅が0.5mm以上の場合、外壁は下地材まで到達していると評価は下がり、通常の金額での取引は期待できません。
周辺地域の物件価格と比較して、70～80％くらいが目安です。
内壁の場合は、多少のひび割れが生じていても問題になることはありませんが、不同沈下など地盤が原因の場合は異なる判断になります。
建物全体が傾くなど、将来、大きな影響を生じる可能性が高い物件として、低い評価になるのも覚悟しましょう。
ひび割れが生じた家を売却する前に知っておきたいコツをご紹介
家にどの程度ひび割れが生じているかを把握すると、補修にかかる費用も明確になり、今後の方針決定に役立ちます。
ホームインスペクションは、住宅の損傷を確認するサービスです。
多少の費用はかかりますが、亀裂による影響の有無と強度の証明になります。
ホームインスペクションの結果を基に、価格への影響を少なくできる箇所は補修するのも、売却のコツです。
また、ホームインスペクションがセットになった既存住宅売買瑕疵保険（通称：瑕疵保険）への加入も検討しましょう。
瑕疵保険は、中古物件の欠陥が売却後に見つかった場合の補修費用など、契約不適合責任に基づく請求に対処できます。
家に生じたひび割れを放置したまま売却できる？補修しないリスクを解説
ひび割れや亀裂が生じた建物は、その部分から雨水などが侵入し、柱など内部からの劣化も誘発します。
シロアリ被害や柱の腐食など、劣化のスピードを増し、建物の強度を下げるばかりです。
構造部分の強度の低下は、建物が傾く、倒壊するリスクが高まり、売れるどころか住めなくなってしまいます。
また、不同沈下など地盤に問題がある場合は、何の前触れもなく土砂崩れが発生する恐れもあります。
自宅を失うだけでなく、家族の命に関わる問題です。
亀裂が生じていても何もしないままでは、状況は改善しません。
自宅を失うリスクを負っていること認識し、補修して大切な財産を守りましょう。
まとめ
ひび割れは規模や大きさによって評価は異なりますが、家の取引価格を下げる要因です。
売却前にホームインスペクションとセットになった瑕疵保険に加入すると、補修すべき箇所の把握にも役立ちます。
亀裂を放置すると建物が倒壊するリスクを高めるだけとなるため、早期に補修するなど適切な対応をおこないましょう。
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