空き家を所有していると、管理が難しいと感じることがあるかもしれません。
適切に管理されていない空き家は劣化が進んでいるため、賃貸での運用や売却などが難しくなります。
この記事では、空き家が劣化する原因や、劣化で発生するデメリット、管理・メンテナンスについてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
空き家が劣化する原因
空き家は、さまざまな原因で劣化します。
劣化の主な原因は換気不足によって建物内の湿気を外に逃がせないことです。
木材に湿気がたまると、カビの発生やシロアリによる被害が懸念されます。
空き家の場合は、雨漏りしても発見に時間がかかるでしょう。
雨漏りしている場所から、外壁の内側や建物内に雨水が侵入し、木材の腐食や湿気による被害が発生します。
また、給排水管を長期間使用しないと、管の中にたまった汚れや異物によって劣化が進みます。
管内部の水分が蒸発して穴が開くと、害虫やネズミなどが侵入する可能性もあるでしょう。
さらに、害虫にはダニを餌にしているものがいます。
ダニは埃がたまった場所に発生しやすいため、掃除をしないと害虫の発生につながります。
空き家の劣化で発生するデメリット
劣化した空き家は、外観が悪いケースが多いため、売却の際に購入希望者を見つけにくいでしょう。
家がなかなか売れないと、劣化がさらに進んでしまいます。
賃貸として運用する場合も、リフォームしないと入居者が見つかりにくいため、多額の費用が必要です。
空き家に関する法律に「空家等対策の推進に関する特別措置法」があります。
この法律の「特定空き家」に指定された場合、空き家の撤去や修繕を求められるケースがあります。
要求に応じない場合は、強制的に代執行され、かかった費用を請求されるリスクもあるでしょう。
空き家を劣化させない管理・メンテナンス
劣化を進めないために、湿気を外に逃がす必要があります。
定期的に空気の入れ替えをおこなうだけで、カビやシロアリの被害を抑えられます。
給排水管の劣化を防ぐために、通水や高圧洗浄による掃除をおこないましょう。
通水の際には、3分以上水を出し続けことが有効です。
ただし、すでに管が劣化している場合は、すでに管が劣化している場合は、高圧洗浄で損傷部分が広がる可能性があるため、注意が必要です。
害虫の餌であるダニの発生を防ぐために、定期的に掃除をしましょう。
ネズミは、配線をかじり火事を起こす危険性があるため、忌避剤を散布するなどの対策が必要です。
空き家は放置せずに管理したほうが良いですが、仕事が忙しく管理が難しい場合があるかもしれません。
その場合は、管理を不動産会社に任せたり、売却したりなどを検討すると良いでしょう。
まとめ
空き家が劣化する原因や、劣化で発生するデメリット、管理・メンテナンスについてご紹介しました。
換気不足・雨漏り・給排水管の損傷などで劣化進んだ空き家は、売却や賃貸としての運用が難しいです。
特定空き家に指定されると、所有者が損をするため、換気・通水・掃除などで適切に管理しましょう。
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