親などが亡くなって土地や建物を受け継ぐというのはよくあることです。
しかしなかには、受け継いでみたらその不動産が登記されていなかったということもあります。
こちらの記事では、相続した不動産が登記されていなかった場合どうしたら良いのか、未登記になる理由や対策について解説します。
相続した不動産が未登記になっている理由
土地や建物を所有している場合、登記所に所有者が申請することで登記がおこなわれます。
登記所が登記をすることはないので、所有者がおこなわなければ自動的に登記されることはありません。
登記はその不動産が誰のものであるのかを知るためのもので、建物に変更があった場合にはそのことを知らせる義務があります。
ただ、不動産の所有者であるということを申告する義務や相続登記の義務はなく、そのことが未登記になる大きな理由です。
たとえば需要がない不動産や利用価値のない不動産で、自己資金として役に立たないと思った場合は、登記せずに放置しておいても所有者にとって無害なのです。
相続した未登記の不動産をそのまま放置しておいても大丈夫?
では、相続した不動産が未登記だった場合、そのまま登記せずに放置しておいても大丈夫なのでしょうか。
2022年8月現在、相続した場合に登記をする義務はないため、そのまま放置しておいても問題はありません。
しかし、2024年より登記の義務化が開始される予定なので注意が必要です。
また、登記しないままにしておくことのデメリットとして、自分の所有物であるという権利を他の方に主張することができないということが挙げられます。
不動産を売買する場合、所有権や抵当権を設定できない未登記の不動産は担保としての役割をなさないため、住宅ローンを利用することができません。
そのため、売却しにくくなるでしょう。
未登記の不動産を相続するための方法
未登記の不動産であっても受け継ぐことはできます。
遺産分割協議書には建物を特定できるよう詳しく内容を記載し、未登記であることも表記しておくと安心です。
また、相続人が決まらない場合などは、1か月以内であれば被相続人の名義で登記が可能です。
他に、遺産分割協議によって相続する人物を決めたのちに、その人物の名義で登記するという方法もあります。
まとめ
現在、不動産を受け継いだ際に登記することは義務づけられていないため、未登記の不動産は少なくありません。
ただし、登記せずに放っておくとさまざまなデメリットもあります。
不動産を受け継いだ人物の名義で登記をすることも可能ですので、専門家に相談しながら最善の方法を探ってみてください。
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