畳は賃貸物件の設備のなかでも、日焼けや汚れなどで劣化しやすい部分です。
劣化が気になり、修繕や交換を検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、賃貸物件における畳の修繕・交換について解説します。
費用の負担者や相場にも触れてご説明するので、賃貸物件の契約をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
賃貸物件における畳の修繕・交換方法とは
畳の修繕は、表替え・裏返し・畳替えのいずれかの方法でおこなわれます。
表替えは、畳の土台である畳床を覆う畳表のみを交換する方法で、畳表に傷や汚れが見られる場合や、使い始めて5年ほど経過した場合に用いられます。
裏返しは畳表を裏返す方法で、畳の修繕方法のなかではもっとも簡単なものです。
3~4年ほど使用した畳の修繕であれば、裏返しによって畳表をきれいにできます。
また、使い始めて7~8年ほど経過した畳や畳床が劣化している畳については、畳替えによって畳一式を交換します。
賃貸物件で畳を交換した場合の費用は誰が負担するのか
畳の修繕や交換にかかる費用は、基本的に貸主負担です。
国土交通省が定めている「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」においても、次の入居者を確保する目的で実施する修繕は貸主負担とされています。
ただし、これは畳が経年劣化しているケースに限り、借主の故意・過失による劣化で畳を修繕する場合には、借主が費用を負担しなければなりません。
たとえば、入居中にタバコの火の不始末で畳を焦がしてしまったケースや、飲食物をこぼしてシミができてしまったケースでは、借主負担となる可能性が高いです。
また、契約に特約が設けられている場合にも、注意が必要です。
契約に畳の修繕費用は借主負担とする旨の特約がある場合は、経年劣化や通常使用による劣化でも、借主が費用を負担する必要があります。
思いがけない出費で困らないためにも、契約内容は前もって把握し、不明確な部分はきちんと確認しておきましょう。
賃貸物件における畳の修繕・交換費用の相場
畳の修繕や交換にかかる費用の相場は、表替えだと1畳あたり4,000円~9,000円、裏返しだと1畳あたり4,000円~6,000円です。
畳替えに関しては、畳のグレードや地域によって価格が大きく変動するので、注意が必要です。
安いものだと1畳あたり1万円ほどで済みますが、畳の種類によっては3万円以上する場合もあります。
まとめ
以上、賃貸物件における畳の修繕・交換について解説しました。
畳の修繕方法は、表替え・裏返し・畳替えの3種類で、その費用は基本的に貸主が負担します。
しかし、借主の故意・過失による劣化の場合や、特約が設けられている場合には借主負担となるので注意しましょう。
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