近年は空き家の増加が社会問題のひとつになっており、有効活用の取り組みがさまざまな形で進められています。
近年の主な取り組みのひとつにアートへの活用が挙げられますが、空き家とアートがどうつながるのか、イメージが浮かびにくいところでしょう。
そこで今回は、空き家の現状にふれたのち、アートに活用する試みとは何か、国内と海外の事例を解説します。
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空き家の現状やアートに活用する試みとは
総務省の調査結果から、国内の空き家が一貫して増加し続けていることがわかります。
2018年時点で、空き家の数は848万9,000戸、空き家率は過去最高の13.6%に達しました。
空き家が増加し続ける現状を受け、空き家をアートに活用する試みが始まりました。
この試みでは、空き家を作品展示の場や作品そのものとして活用します。
アーティストにとってのメリットは、自身の個性を活かせる場を得られることです。
また、アートへの活用により物件として再生できる点から、空き家側にも相応のメリットがあります。
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空き家をアートに活用した国内の事例
空き家をアートに活用した国内の事例として、まず香川県直島の家プロジェクトが挙げられます。
家プロジェクトでは、修繕した空き家などの空間そのものが作品となり、付近を歩きながらアートを楽しむことができます。
新潟県でおこなわれた大地の芸術祭では、廃墟に近い状態から再生した古民家が作品として展示されました。
芸術祭以外の期間には、宿泊施設として利用できる空き家があり、より間近でアートを体験することができます。
さらに、兵庫県の下町芸術祭では、古民家や空き家に現代アート作品を展示するイベントがおこなわれています。
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空き家とアート活用に関する海外の事例
空き家問題を抱えている国は、日本だけではありません。
ドイツのライプツィヒは、第二次世界大戦後に衰退し、人口流出が進んだ結果、市全体の空き家率が一時期20%弱にまで達しました。
市内の空き家の多くは築100年以上の建物で、歴史的価値が高いものです。
貴重な建物を有効に活用するため、街の住民は市民団体を立ち上げました。
この市民団体は、最低限のメンテナンスを入居者にしてもらうことを条件に、空き家を安価で提供し、自由に使える空間として活用するアイデアを提案しています。
その結果、若者やアーティストなどが集まり、空き家がアートギャラリーなどに活用される事例が増えています。
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まとめ
空き家をアートに活用する試みとは、空き家を作品展示の場や作品とすることです。
国内であったイベントの事例には、修繕した空き家の空間そのものを作品とする家プロジェクト、廃墟に近い古民家を再生させて作品とした大地の芸術祭などが挙げられます。
海外では、ドイツのライプツィヒにおいて、自由に使える空き家を安く提供し、結果としてアートに活用された事例があります。
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シアーズ株式会社 スタッフブログ編集部
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