家を購入しようと検討している方のなかには、少しでも安く買うために競売物件を視野に入れている場合もあります。
このタイプの物件を買う前には、どのような物件で、どのようなメリット・デメリットがあるのかを知っておくことが重要です。
今回は、競売物件を買うこととはどのようなことか、各ポイントを解説していきましょう。
家の購入を検討している方へ 競売物件とはどのような物件か解説
マイホームを購入したいと思っている方のために、まずは競売物件とはどのようなものかについて、解説していきます。
競売物件とは、その家の持ち主が住宅ローンの返済ができなくなり、債権者によって競売申立を受けてしまった家のことを言います。
債権者の申し立て後、決められた期間内に入札がおこなわれて、もっとも高い額を提示した入札者が落札する仕組みです。
競売とはこのような売却方法のことを指しており、家そのものに欠陥や問題があるわけではありません。
家の購入を検討している方へ 競売物件のメリットについて解説
競売物件には次のようなメリットがあります。
価格が安い
この物件のいちばんのメリットは、価格が安いという点です。
内覧や引渡しの義務がない点がリスクとなるため、その分価格が安く設定されています。
物件の種類が豊富
一般的な物件のように不動産会社を通すことがないので、市場に出回ることがないような物件を入手できる可能性があります。
特殊な物件や用途に合う物件を見つけることができるというメリットも。
手続きに手間がかからない
一般的な物件に比べて手続きに手間がかかりません。
登記に関する手続きは裁判所がおこなってくれるため、買主は必要な書類の提出と費用の支払いをするだけで手続きが終了します。
家の購入を検討している方へ 競売物件のデメリットについて解説
次に、競売物件のデメリットをご紹介していきましょう。
内覧できない
このタイプの物件は内覧ができないという決まりがあります。
裁判所が作った、物件についての情報を記した書類を参考にするしかなく、室内の状態などを自分の目で見ることができません。
引き渡し義務がない
このタイプの物件には売主がいないので、引き渡し義務がないというデメリットがあります。
差し押さえられた後も住人が住み続けていることがあり、その場合は買主が裁判所に引き渡しを促す申し立てをおこなうことになります。
契約不適合責任がない
売主がいないこのタイプの物件には、契約不適合責任がありません。
購入後に建物の破損や不備が見つかっても、修繕などの費用は買主が負担する必要があります。
まとめ
住宅ローンが返済できず債権者に競売申立を受けてしまった家のことを、競売物件と言います。
このタイプの物件は安い価格で購入できるというメリットがありますが、内覧できなかったり引き渡し義務がなかったりと、注意すべきデメリットも。
住宅ローンを組みにくいというリスクも踏まえ、購入には慎重になることが大切です。
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